
みたいなものがあって、定期的に夢に現れるようになったのは、中学生の頃からだったか。
海沿いのその街は見るたびに少しずつ変化していて、橋ができたり、ビルが立ったりとやけにリアルな反面、赤い鳥居のあるところでは、空を飛べたりする。
なぜか、街の周りをぐるぐるとトロッコ列車が走っている。
いつか話した、僕の盗作御用達の画廊もそこにある。
そんな特徴的な街なので、夢の最中に夢と意識できていて、自由に楽しんでいるのだけど、最近、あることに気づいた。
半年程前に引っ越した現実の街が、夢の中の街とそっくりなのだ。
隣の家の敷地内に鳥居がある。
飛べるかもしれない。