
子供の頃から落ち着きがなかった。
尋常ではなく落ち着きがなかった。
人の3倍は無駄に動いてたと思う。
通信簿にも毎回、書かれていたから、病的レベルでそうだったんだと思う。
今でこそ、人並みに落ち着くことはできたけど、実際は落ち着いているように振る舞うことを覚えたと言った方がよく、その歪みは、脳内までは抗えない。
人と会話している最中、なにかを作業してる最中にも、次々と意識が別に向いていって、終いには沢山のことが、中途半端に、同時進行している。
かと思えば、特定の分野については、これも病的なほど没頭することがあった。
食事も忘れ、時間も忘れ、もしかしたら息をするのも忘れていたかもしれないくらいに(集中しようとする時に息を止める癖がある…)没頭する。
泥遊び、プラモデル作り、図画工作、土器作り、釣り、自転車いじり…今は、作品作り、バイクいじり、料理…。
発達障害。
昔はそんな病名、なかったよなぁ。
この事態に、親や先生、上司を悩ませてきたし、僕自身も、悩んだこともあったけど、今はうまく受け入れて生きている。
世界は広いし、社会は深いから、そんなんでも地に足つく場所は必ずある。