
今にはじまったことではなく、物心ついた時からものいじりが好きだった。
好きというより、もはや病的な勢いで、いじり倒していた。
子どもの頃は”いじり”が過ぎて、ほとんどのモノがバラバラになったまま、もとに戻ることはなかった。
いわゆる壊し屋。
それが最近になって、ようやく壊れないようになった。
これは、元は、とあるメーカーのアルミ鋳造のテールランプ。
beforeを撮り忘れてしまったけど、もはや原型のデザインは全くとどめていない。
バラバラに分解した後に、思うまま、感じるままに、余計な装飾を削り落とし、貼り付け、磨きあげた。
気づいたら夜になっていて、飲まず食わずの一日。
作るだけ作って、完成したら、もう飽きてしまう。
同じものを、また作る気には到底ならない。
残るのは、世にないものを創り出したという満足感だけ。