写真のこつ

はじめてカメラに興味を持ったのは、12歳くらいだった。

自分の見ている風景と、写真の風景があまりに違いすぎて、がっかりしたのを覚えている。

見ている風景に何かしらの感情が伴っているからだと思う。

その違和感をどうにかしたいと思って躍起になった。

それから30数年。

今はどうかといえば、少しマシにはなったけど、その違和感はなくなっていない。

ただ、その違和感を少なくする方法を自分なりにみつけたりもした。

それは、ファインダーを覗く前に、想像を膨らましておくこと。

絵を描く時に似ている。

いきなり筆を握ったりはしない。

絵を描くようにシャッターを切る感じ。

久しぶりに違和感のない写真が撮れまして(自己)満足です。

モーターサイクルイベントのこと

自由を求めて…と言いつつ、いざ自由を与えられるとどう愉しんでいいのか分からないという人が多い気がする。

乗る、いじる以外にモーターサイクルにはたくさんの愉しみ方がある。むしろモーターサイクルそのものは脇役で、そこで巻き起こるドラマを愉しむようなイベントがもっとたくさんあってよいと思う。

もちろんモーターサイクルはそこにあって、自由に乗ったり、カスタム話に華を咲かせてもよいだろう。

かくいう僕もコンテンツを盛り盛りにすることに躍起になっていた頃もあった。

来場者に暇な時間を作らせないことが、よいことだと考えていた。

そういうイベントが多かったし、参加者もイベントはそういうものだという認識になった。

モーターサイクルに関わらず、日本ではそういう雰囲気が漂っている。

主催者は与えるもの。
参加者は貰うもの。

結果、主催者はコンテンツ作りに躍起になり、疲弊し、参加者は与えられることに慣れ、ついには欲しがるようになる。

その先にあるのはなんだろう。
自由からはきっとほど遠い。

バイクタレントと呼ばれる人たちがステージにあがり、パーツショップのブースが軒を連ね、フードテントが並ぶ。自分が乗ってきた、愛しのモーターサイクルは、会場からは見えもしない。

ここ10年、どこも同じような雰囲気になってしまった。

誤解してほしくはないのは、これが良いとか悪いとかの話ではなく、そういえばそうだなと、個人的に感じた現象の話である。

帰り道、そういうことを考えさせられたイベントが、先週末、千葉で開催された。

思い出すと、なんだか今も愉しい。

焚き火は宇宙

どんなに悩ましいことがあっても、宇宙を想像すると、一瞬でどうでもよくなる…と、ずっと前に言ったことがある。

今いる地点から、少しずつ上昇していき、自宅の屋根が見えて、街が見えて、山や川が見えて、雲を突き抜け、やがて地球がゆっくりと回転しているのを想像する。

余裕があれば、太陽系、さらには銀河系…とイメージしてから、一気に自分が元いた場所に戻ってみる。

不思議とさっきまで悩んでいたことがくだらないことに感じられる。

この現象に気がついたのは中学くらいだったと記憶しているけど、それから、すっかりこの癖がついてしまった。

話が変わって、焚き火にも同じような効果があることに最近気づいた。

夜に、パチパチと小さな火の粉を散らしながら、炭化した薪がぼんやり燃えているのをずっと眺めていると、吸い込まれそうになる。

もうひとつの宇宙がそこにあった。

空を見上げればやっぱり大宇宙で、もう戻ってはこれない。

オリジナルの技法

通常、Tシャツはラバーインクと呼ばれる不透明なインクでプリントします。ラバーインクは発色が良く、デザインの再現性は高いのですが、生地の上に厚くインクの層が乗っている形になるため、印刷面が硬くなり、折角の久米繊維製ボディの機能を失ってしまいます。

そのため、白黒では生地に染み込むタイプのインクを使用していますが、このインクは白い生地へのプリントであればインクの色が出ますが、色の付いた生地にプリントした場合は、発色はベースとなる生地の色の影響を受けます。特に、黒ボディにカラープリントする際は、ほとんど発色しません。

そこで、デザイン部分を抜染剤にて生地の色を抜いてから、染み込むインクを刷り込むといった技法を編み出しました。この技法は、私のオリジナルですが、経験と技術が必要であるのと、量産品ではその工数から不可能と思われます。このコレクションはそんな技法を駆使した作品となります。

【一点物】karma -業力不滅-
翠は羽を以て自ら残う (L)

出没注意

ここは実家で所有している山です。

走っている最中に彼を見たけど放っておきました。

何度もここに来ているから、覚えているかもしれない。

それでいいんです。

彼はがこの山を守っているし、この場所の主なのだから。

人間は自然の一部にすぎないことを忘れてはならない。

パロディ

久しぶりのパロディMOTOアートTシャツです。

英国の由緒正しいモーターサイクルのロゴを飛び跳ねるスケートボーダーは、まさに自由そのもの。取り払ったアルファベットはポケットの中に…

パロディながら根底にテーマが見え隠れするコレクション。

ビッグシルエットで、さらっと着こなす休日スタイルにぜひ。

サイズ:S,M,L

素材:綿100%

印刷:シルクスクリーンプリント技法

発送:7営業日後発送

ボディ(他社製):
ルーズな袖や肩にバランスの取れたほど良い丈感。トレンドをくみ取ったポケット付きビッグシルエットTシャツ。パンツとのバランスでオーバーサイズを楽しめるユニセックスデザインな一枚です。

DGR2023

週末はThe Distinguished Gentleman’s Ride、通称DGRへ。

この日のために?毎日コツコツとカスタムしたバイクで颯爽と。

都内をパレードラン(というかフリーランw)したのですが、僕らの前を走っていためっさお洒落なカフェレーサーさん(20代)が言っていたことが、ずっと心に残っている。

「バイクに乗りたいなと思っていたけど、世間のバイカーのイメージに違和感があった。でもDGRの人たちを見て、こんなかっこいいジャンルがあるんだ!って、バイクに乗ったんです。」

モーターサイクルはファッション。
ファッションとは自己表現。

僕の中で、なにかがピッタリと噛み合った言葉でした。

ありがとうございました。